長いページになりますのでまず先にyoutubu動画を張ります
8分ほどで終わりますので、物置制作のざっくりした内容が読み取れると思いますので、読むのメンドクサイ方はこちらをご覧ください

 思い出話

物置の完成画像

 3年くらい前の話ですが、自宅の庭に物置をつくりました。私の中でこれ以上の大きなプロジェクトのDIYは後にも、先にもないだろうと思うので、記事にして残そうと思います。
 当時は、子供が小さかったというのもあり工事に時間をさく事がなかなかできなかったので、制作から完成まで2年近くかかりました。






 最初は何もなかった

初めは何もなかった 何も建っていなかった時の写真です。
 ヨド物置を購入して建てたのですが、小さくて全く物が入りませんでした。この先自転車、キャンプ道具をほしいと思ったら置くところがありません。
 建築的な勉強を独学でして、設計図をたてて、物置を作ることを決意しました。

 まず測量作業から

測量作業中。水糸張ってます 測量の資格は持っていませんが、見よう見まねで作ってみた径始作業です。
 この水糸を基準に物置を立てる位置をまず床掘りするところから始めました。
 

測量作業・水糸全体図

 
 もう一枚の写真です 
 2.4m×3.6mのサイズで作りました。
 結構広いです。




床掘・全体図 途方もない時間をかけましたが、何とか掘りました。当然機械なんて持っていないので、つるはしとスコップで、ちまちまほりました。どれくらい時間がかかったのかもう覚えてません。
 ただめちゃくちゃ疲れた事は覚えています。





 まず捨てコンクリートを流し込んでいきます

断熱材敷いてます 私の住んでいる地域は、寒冷地なので、冬になると、地盤が隆起してきます。その影響を少しでも抑えるために、断熱材を下に敷いておきます。





捨てコンへの背筋

 コンクリートを流し込む前に鉄筋を配置しておきます。捨てコンなので、そこまでやる必要なかったかもしれませんが、しっかりしたものを作りたかったので強くしようと思いました。





捨てコン背筋

 ほんとは一気に流したいのですが、何故一人しかいないもので、コンクリートを一輪車の中で練って、流して、練って流してを繰り返すのに、体力が持ちません。だから、段階的に区切るためにコンパネで区切って流す事にしました。



コンクリート打設・失敗・・

 コンクリート練りに失敗しました。確か砂が足りなかったからこうなったような記憶があります。このままでいいのかなと悩みましたが、ここは捨てコンなので、問題ないと判断しました。
 てゆうか、やり直す気力がありません。





捨てコン全体図

 一面に捨てコンを流し終わりました。
 四つ角に打っている杭は、今流した捨てコンとこれから上に立つ基礎コンクリートを一体化させるために打ちました。
 自分の思い付きでやった施工ですが、地盤と一体化されたので、この杭は打ったのは、非常に大きかったと思います





 型枠構築

基礎コンクリート・背筋

 捨てコンの上に基礎コンクリート用の金網を四つ角に打ち込んである杭に結びつけて等間隔に、アンカーボルトも金網に結びつけていきます。
 これで基礎コンクリートとが強くなって、基礎コンクリートと上物の木材が一体化して強固な建物になってくれるはずです。





基礎コンクリート・背筋 全体図

 全体的にはこんな感じですね。
 




型枠作成

 金網を挟んで、型枠を構築していきます。普通のコンパネではなくて表面がツルツルしている、確かパネコートって名前だったような気がします。
 生コンを流して養生した後きれいにはがれるためにこのコンパネがいいそうです。剥離剤の代わりに確かサラダ油も塗っていた気がします。
 効果があるのかどうかは、わかりませんが、これからの写真に出ますが、きれいにはがれました。

型枠作成

 外側から単管パイプを押さえている金色の金具はフォームタイという金具で内側でPコンにつながって両側からコンパネを押さえる作りになっています。
 生コンの圧力で型枠が崩れていかない処置ですね。

型枠作成

 コンパネにの内側に見える白いのがPコンです。これが、外側のフォームタイと連結されて内側に圧力を加えている状態ですね。
 実際に流し込んでも全く崩れませんでした。

型枠作成

 せっかくなので写真全部載せます

型枠作成 全体図

 全体像です
やったことないけどうまくいくもんですね






 基礎コンクリート打設

砂利大量購入

 これがコンクリートを練るために準備し骨材の砂利と砂です。どこで手に入れたかというと、町はずれにある、採石場から購入しました。
 ネットの情報で一般人にも売ってくれると情報を得たので、ダメ元で軽自動車で行ってみると、とてもカジュアルな服装をした関係ない人が入れる雰囲気ではなかったですが、入り口に入た係の人に砂利と砂が欲しいと話をすると、キョトンとはしてましたが、持って行っていいよと言われました。
 バケツをたくさん持って行って、どでかい砂利の山からスコップで、砂利をせっせとバケツに入れて車に積んでそれを何回も往復して写真の量ほどの砂利を持っていきました。横でショベルカーで作業をしている人が「なんだこいつ?」って感じの視線を今でも覚えています・・・
 最後に「ありがとうございました。いくらになりますか?」と尋ねると「1000円でいいよ」と返ってきてびっくりしました。同じ量をホーマックで買ったら1万円は超えると思われる量をたった1000円で譲ってくれたので助かりました。恥を覚悟で尋ねてみてよかったです。

コンクリート打設

 ここが一番大変だった作業ですね。なにせ、コンクリートを練る作業を一人で手で練っていったので、ほんとは休まないで一回で全ての型枠に流し込みたかったのですが、体力的に持たなかったので半分流し込んで、一度飯休憩をはさんでからコンクリートを流し込むことになりました。コンクリートの流すタイミングにタイムラグが出てるので不安でしたが、結果的に出来上がりにダメージを与える事はなくて安心しました。

コンクリート打設

 生コンを練る方法は、一輪車にスコップで、砂利、砂、セメント、水をネットで調べた配合率で混ぜ合わせました。
 この混ぜ合わせる作業が意外にきつくて予想以上に時間がかかりました。セメントがなかなか水とからんでくれないんですよね。
 あと、バイブレータは必要だと思い知りました。コンクリートを下の方までなじませるために、鉄のぼっこで何回も突きまくってましたが、下まで流れているかよくわかんないし、なによりめっちゃ疲れました。


コンクリート打設

 私のイメージでは左官ゴテで伸ばすときれいに平らになるイメージだったのですが、ここがうまくいきませんでした。
 この写真のとこはうまくいっているとこだけです。ほかのところはざらざらして、きれいな平らになりませんでした。

型枠取り外し

  何日間養生させたか覚えてませんが、結構長く養生させたような気がします。
 自分でもこんなにきれいにいくとは思わなかったです。コンパネの面がビシッときれいに出ています。
 外した瞬間の達成感は半端なかったです。

クラック

 コンクリートが行き届いてなかったとこもみられましたね。
 バイブレータがあればこんな感じにはならなかったでしょうが、まぁ少しだけだし、素人からしたら十分合格点だと自分で思います。

型枠取り外し 全体図

 全体像です。ここから冬に入ったのでこのシーズンはここでやめました。基礎コンクリートにはブルーシートをかけて、冬を越しましたが、雪解けの季節になると基礎コンクリートの中がプールみたいになっていました。




 上物着工開始 まず土台

土台構築

 ついに骨組みを組んでいきます。
 木材はカインズホームでトラックで借りて購入してきました。設計図も販売している3.6mのサイズで設計しているので、横幅は切断しないでそのまま使っています。
 建物作る時に一番不安なので木材が腐食していくことなので、防腐剤をたっぷり塗ってあります。

ほぞの作成

 木材にほぞを施して木材のかみ合わせを強くしていきます。
 土台、柱、桁?には9×9cmの角材を使用しています。
 ノミを使用してよくわかりましたが、ビフォーアフターに出てきている巧達が、木材の加工はほんとに神がかっていると思い知らされました。あんなに上手くできません。

組み立て 防腐剤塗布

 アンカーボルトに土台をかみ合わせて基礎コンクリートと一体化させています。
 地面事持っていかれない限り飛んでいったり流されたりはないですね。
 腐食が怖いので加工した面には防腐剤をまたたっぷり塗っています。

ほぞ作成

 筋交いの材が来る場所を計算して、ほぞをほっておいてます。計算通り来るか不安ですね。

土台作成 全体図

 土台はいい感じですね。どんどん組みあがっていってほんとにワクワクしながらやっていました。








 骨組み構築

骨組み 組み上げ

 筋交いも計算通り上手くハマってくれました。筋交いの力がうまく活きてガッチリした骨組みができました。天井に上ってもビクともしません。
 筋交いには2×4材を使用しています




屋根部 組み上げ

 屋根部分も出来ていきます。
 三角屋根がベストだったんですが、加工の手間が大きいため方屋根にしました。角度がちょっと大きいですがこれが、後に悲劇を生みます・・・



骨組み 完成

 屋根の骨組みができました。
 本体の骨組みは、角材で、屋根の骨組みには、縦方向は2×4材をかけて2×4材にほぞを施して、ほぞにかみ合わせて横方向に垂木をしようしています。
 間隔を1m以内で設計しているので垂木部分に乗っても問題ありません。




 屋根、外壁

屋根をブルーシートで保護

 屋根の骨組みに合わせて、コンパネをカットして、屋根をつけていきます。雨対策をまだしていなくて、濡らしなくないので、ブルーシートを上にかぶせて風で飛ばないようにロープと重りで処置しています。



屋根裏の様子

 ケチらないで屋根のコンパネにも防腐剤を塗れば良かったと現在ちょっと後悔しています。
 屋根が結構傷んできているんですよね・・・

外壁 コンパネ取り付け

 とりあえず下の一列目だけ外壁のコンパネを張っていきます。この壁のコンパネも現在、内側が傷んできています。コンパネみたいに薄い木材こそ防腐剤を施すべきだったかもしれませんね。
 

外壁 コンパネ取り付け

 外から見たらこんな感じです。外側は防腐剤を施しています。

屋根完成

 いつまでもブルーシートで張っていたら恥ずかしいので屋根に完成させます。
 コンパネの上に屋根用の防水シートのアスファルトルーフィングを引いた後、ガンタッカーで固定していきます。
 簡単な作業のはずですが、なにゆえ一人なもので、風で浮いたりするので、きれいに貼るのに苦労しました。
 アスファルトルーフィングが終わったならば、写真のように屋根材にはポリカ波板を使用しました。
 家で使用しているようなカッコイイ屋根材にしたいとこですが、予算不足のため安い素材でいくしかありませんでした。
 端っこは、棟だか軒先だがケラバだが、いろんな名前あってよくわかりませんでしたが。とりあえずトタンの素材で雨が屋根材の中に入らないように処置しています

 悲劇の時・・・

台風! 屋根がなくなった

 ここまで、計画通りに進んでいましたが、衝撃の悲劇が襲い掛かってきます。
 数年に一度の大きな台風が襲ってきました。
 その台風は自分が一人でコツコツ積み上げてきた結晶を、無情にも吹き飛ばしてしまいました・・・
 写真は家の中から撮影した、屋根が吹き飛んだ物置です。
 飛んだ原因を自分の中で分析すると3つありました。
 1 方屋根で屋根の角度が急すぎた事
  方屋根で屋根の角度が急だったため正面からの風には大きな浮力がかかった事が要因の一つです
 2 ほぞだけで骨組みを組み上げていた事
  職人気取りでほぞの組み合わせだけで骨組みを組み上げでいました。ほぞの力で上から押さえつける力には耐性がありましたが、浮き上がる方向の力に対してはフリーのようなものでした。
 3 接続部に金具を全く使っていなかった事
 2と近い物がありますが骨組みと骨組みの接点に金具を使っていませんでした。外れようしたら簡単に外れる構造になっていた事です 

台風! 屋根が隣の土地へ飛んでった

 屋根は吹き飛んで隣の土地のど真ん中に落ちていきました。今思うと、隣に家が建つ前にこの台風で飛んでくれたのは不幸中の幸いかもしれません。
 もし隣に家が建っていたらと思うと、家に傷つけて、とても個人で責任を負えるレベルの痛手では済まなかったと思います。

 持つべきものはやっぱり友ですね

仲間の協力 修理作業

 これからこの物置をどうするか、本気で悩みました。ここまで2年以上かけて作った物ですが、ここまででかい物を隣の土地まで吹き飛ばして、周りのご近所さん達も不安にさせたと思います。
 本当にこのまま作り続けて不完全な物を作り上げても周りに迷惑をかける事にもなるし、なにより、ここまで作り上げたものをまたやり直す気力を失いかけいました。
 そんな時はやっぱ頼れるのは仲間ですね。困っていると一声かけたらこんなに集まってくれました。

仲間の協力 修理作業

 先ほどの吹き飛んだ原因を、もう一度見直して、設計しなおしました。
 角度を低くして、金具を使って接続しなおしました。
 やはり人数はいると心強いですね。一日中手伝ってもらいましたが、一日で屋根を取り付けるところまで復旧することができました。
 一人では確実に無理でした。みんなのサポートがなければ、今頃この物置は、解体されていたでしょう。

壁 概成

 屋根がついて壁もついてきました。
 壁の隙間に金具で補強されてるのが見えると思います。
 よほど大きい台風が来ない限り飛ぶことはないと、思います、最近あの時の台風に勝るとも劣らない台風が来ましたが全く問題ありませんでした。
 今でもトラウマがあるので、台風が来るとビクビクしてしまいますが、5年くらいたってますが元気に今も活きています

地面もコンクリート打設

 中の構造ですが、建物を長持ちさせるには建物を中を湿気の対策をすることです。そして最近の流行りらしいですが、換気扇などを利用して、中の空気を循環させるよりは、中に湿気を入らせない処置を施す方が大事らしいです。
 その方がコストが安いですしね。
 私の施工方法は、土の上にビニールシートを一面に敷いた上にコンクリートを敷く施工です。これで地中から上がってくる湿気をシャットアウトすることができます。

 コンクリート打設なんですが、基礎コンクリート打設でくたびれてしまったのでコンクリートブロックを一面に敷きならべて隙間をモルタルで埋める事にしました。これで完全に湿気は来ないだろうと思いましたが、物置に入るとモルタルで埋めた部分が良く湿っていることがあります。
 ビニールシートの隙間から湿気が上がってきてるんでしょうね。施工方法としては良かったと思います。

 ついに完成しました

完成

 ついにできあがりました。
 壁の仕上がりと、壁に穴が開いているのが気になる方がいると思いますが、本当は窓とか、外壁をつけて仕上がり良くやるつもりではいましたが、予算が厳しくなってきたのと、屋根と壁が出来て中に物がしまえるようになったら急にやる気がなくなってしまった事でした。
 B型なのでやる気がなくなったら急に熱が冷めるんですよね。
 危機を救ってくれた仲間たちに申し訳ない気持ちもありますが、腰があがりません・・・

 以前屋根が飛んで行った土地に既に家も建っています。
 隣の家の建築を見学している時の話でした。建築している大工さんが私のこの状態の物置を見て話しかけてくれました。

 大工さん「いやぁ、ご主人!素晴らしい物置ですね!これ自分で作られたんですか?」
 私    「はい、2年以上かけてコツコツ一人で作りました」(ほんとは手伝ってもらったけど)
 大工さん「ほんとですか?よくできてますね!筋交いもしっかりしててプロから見ても顔負けする出来栄えですよ!」
 私    「ほんとですか!?嬉しいですね」
 大工さん「ほんとすごいですよ!・・・で、いつ完成するんですか?」
 私    「・・・・実は、これ完成なんです・・・、壁とか窓とかめんどくさくなっちゃって・・」
 大工さん「何でですか!?あとちょっとじゃないですか!?何でここまでやって辞めるんですか」

 と、初対面の人にツッコミを入れられるような事になりました。
 私は最近Youtubu投稿にハマっていますが、構築中のムービーを撮っていなかったことが心残りでした。ここまで大規模なDIYを計画するのはこれが最後だと思います。
 ちょいちょい写真の後ろに映っているウッドデッキも自分で作りましたが、こちらは写真も見当たりませんでした。
 他にもいろいろ作っていますので、私のサイトとチャンネルの応援してくれたらうれしく思います。


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こだわった作品をこちらに掲示していこうと思っていますのでぜひこちらもごらんください。